うみ

天気が良かったので、子供に海を見せようと
久しぶりに、いわきの海に向けて車を走らせてみました。

小名浜から永崎海岸に抜けてみたのですが
海沿いの道路は、自分の記憶にある景色とは全く違っていて
高い防潮堤の工事が延々と続いていました。

海沿いの道を走っているのに、海が全く見えず
なんだか気持ち悪かったです。

中之作～江名～豊間を通り、薄磯のあたりまで行ってみると
まだ津波の跡が生々しく、広大な更地が広がっていました。



さらに北上し、新舞子まで行って、やっと海が見えそうな場所を見つけ
子供を海辺に連れ出してみました。



初めて間近で見る海の大きさ，波音，潮風の香り・・・この子は、どう感じたのかな。


浜辺には、強面の男性が2人いて、ちょっとビビったのですが
帰りがけに「こんにちは。　きれいな海ですね」と。　なんだ、意外といい人じゃん。

車は横浜ナンバーだったし、作業着だったので、仕事でこちらにきているのかな。
横浜の海よりは、確かにこちらの海のほうがきれいに見えるかもしれませんね。

でも・・・実際は、この海も汚されてしまっています。
まだ、いわきの漁師は海に出ることができません。

この海岸沿いにも、所々に行き場のないゴミが積まれていました。



何処にも行き場のない、誰にも受け取って貰えない
除染で出たゴミの山です。


原発事故を過去のこととしようとするようなニュースも出てき始めているように思いますが
これらのゴミたちによって閉ざされたままの未来があることは、忘れないでほしいです。